

あいさつ

東京大会実行委員長
世田谷区立烏山北小学校
校長 河野 芳浩
難聴言語障害教育に携わる多くの仲間が、全国から沖縄の地に集まり、共に学ぶ機会が与えられ、沖縄大会第一日目がかくも盛大に行われていること、ご準備いただいたすべてのみなさまに感謝申し上げます。ありがとうございます。明日の分科会も皆様でさらに学びを深められることと期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。
この場をお借りして、次回大会東京大会のご紹介をさせていただきます。
東京大会は、主題を前回の東京大会「輪(つながる)」を引き継ぎ、さらなるつながりを求め、副題を「~新しい時代へつながり、結び付ける~」とし、準備を進めております。
大会を象徴するシンボルマークをヒマワリを模したこのようなマークにしました。前回大会のつながりの花から成長し、大輪の花になっていることを信じ、そうなるよう願っています。
漢字の「輪」で表したつながりは、常に回り続け、変わり続ける強さを表し、2色で交互に編み込まれた花びらは、教員同士の繋がりや各教育機関との連携を表しています。
そして、ヒマワリの種の部分には大きく、つながりの「輪」の文字を入れました。
ヒマワリは、一粒の種から花を咲かせ、花から3000個の新しい種が生まれます。
本日、沖縄大会を通して与えられたつながり(輪)を通して皆様一人ひとりにまかれた種。
種をそれぞれの生活の場へ持ち帰り、子どもたちの笑顔の花を咲かせ、来年の夏は、多くの新しい仲間とともに東京の地で、また笑顔でお会いすることができましたら幸いです。
(次期大会開催地挨拶原稿案)

東京大会実行副委員長
世田谷区立烏山北小学校
阿部 厚仁
「とうきょうたいかい」
の9文字を並べ替えて、
「かようというきたい」
子どもや保護者の「通いたい」という思いに、願いに応えるのが私たちの役割。
さらに、並べ替えて
「きたかというようい」
「今日はよく来たね」と迎え入れる用意がしてあること、それは教材だったり教室環境だったり、専門性だったり、笑顔だったりすることでしょう。そんな用意がしてあることが私たちの役割。
そんな私たちの「きこえとことばの教室」の担当者の日々の役割について全国の先生方と話し合います。

全難言協事務局長
世田谷区立駒沢小学校
吹野 佳朗
東京大会のHPをご覧いただきありがとうございます。
今大会の主催「全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会」の事務局長を担当しております、世田谷区立駒沢小学校の吹野佳朗(ふきのよしあき)と申します。
2025(令和7)年度に第54回を迎える「全国公立学校難聴・言語障害教育研究協議会全国大会」は、1972(昭和47)年度に第1回大会を東京都で開催しました。以来、53年間、途切れることなく全国の都道府県で開催されてきました。東京都での開催は、2015(平成27)年度の第44回大会以来、10年ぶり8回目となります。
これまで全国の「きこえとことばの教室」を担当する先輩方のご尽力により、きこえとことばの課題に対する教育は、確実に充実発展を遂げてきました。
都道府県ごとに研究会が組織され、年間を通して研究・研修会が開催されています。初めてこの教育に携わる先生方のために、全国研修会「はじめのいっぽ」が行われ、都道府県単位でも研究・研修会が開催されるようになりました。しかし、地域によっては研究・研修会の難しい地域もあります。初めてこの教育を担当する方が、十分に研修を受けられないままに、各学校や教室で孤軍奮闘されているという実態が全国各地にはたくさんあるのです。幸い、東京都には小中学校合わせて97校にきこえとことばの教室が設置され、非常勤を含めると400名あまりの担当者が日々指導にあたっています。たいていの教室は複数の担当者がおり、相談できる仲間がそばにいるという環境です。たとえ1人担当であっても、近隣の地域にはきこえとことばの教室があり、たった1人で悩むことはなんとか回避できます。ところが全国には、1人できこえとことばの教室を担当している方が少なくありません。さらに、その1人が、初めて特別支援を担当するというケースが、全国的には2,000人以上いるのではないかと推計されています。このHPをご覧いただいている方は、この教育の楽しさややりがいを、すでに感じていらっしゃることと思います。しかし、全国には、日々の指導に迷い、悩み、疲れた担当者が、たくさんいるのです。
東京大会では、子供たちが「きこえとことばの教室」で生き生きと活動する様子を、そして担当者である皆様方が、子供とともに楽しい時間を過ごせることの喜びを、ぜひ全国の担当者に感じていただきたいと思っています。働き方改革が叫ばれる中、学校の仕事の中で何を省き、何を大切にするかと考えた時、決して省くことのできない、子供たちの育ちの基礎となる支援を、我々は担っているのだ、ということを全国に発信したいと思っております。
7月に、灼熱の太陽に負けない、熱い思いで、全国の皆様をお待ちしております。東京都の担当者は、全国の皆様とともにいることを、そして同じ思いでいることを、感じていただけると確信しています。皆様とお目にかかれることを、心待ちにしております。